今回は、神戸市にある「竹中大工道具館」へ行ってきました。
ここの大工道具コレクションは、日本でも随一だと思っています。
実際、道具は古くなってしまうと廃棄される事が多いため、この規模の大工道具を収集するのは大変難しいようです。
建築や道具などが好きなのと、子供たちも楽しめるため、プライベートでも定期的に訪れています。
木製の自動ドアをくぐって館内へ。
中はこんな感じ。 木造建築のようですが、真下から見上げると鉄骨なのがわかります。
チケットは鉋の形。こういうのはグッときますね。
展示室は全て地下になっていて、吹き抜けに展示されている唐招提寺の模型を見ながら降りていきます。
この館でいくつかある好きなスポット、最初の一つがこれ。 左官職人、久住有生さんの土壁です。 太陽光で陰影が出ているのですが、土に藁が混ざっているためか、エッジが効いているのに柔らかく、なにより優しい印象です。
展示室はと言うと、古今東西の大工道具がホームセンター以上に並んでいます(笑)
時代によって少しずつ便利に、効率的になるのですが、根本的な機能はあまり変化していないことに驚きます。
木材の組み方の紹介も実際に触れて体験。
これには子供たちがハマっていました。
そして好きなスポットその2。
スケルトンの茶室。
モデルは大徳寺にある三畳中板の茶室なのですが、何よりも細かさと緻密さに圧倒されます。
鎚壁の中がこんな風になっているなんて、、、
下地の隙間から覗いた炉と床。
このスケルトン状態で茶会をしてみたら面白そう、、、
春か秋限定ですが(笑)
大鉋と呼ばれる道具。 木がガーゼみたいな薄さに!
最後に駐車場の灯籠。
キャプションなども無く、本当に置いてあるだけなのですが、シャープな線と緩い傘の曲線が何とも言えず、、、
形もアンバランスなのにバランスがとれていて、こういうの好きな感じです。
竹中大工道具館
〒651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
http://dougukan.jp